4月の苦しさ
毎年、暗い気持ちで桜を見る。ここ数年ずっとそう。きっとこの先もそうなのだろう。
こんにちは。2025年5月にこの文章を書いています。
ワタシはこの4月から無職になりました。
この「4月」という時期は“シャカイ”は大変忙しいらしい。
そのせわしなさに相対してワタシは無限とも思える意味のない時間が始まった。
4月の最初は泥のように寝ていた。
しかし、だんだんと劣等感に潰されるようになっていった。
同じ業界で働いていた友人は今頃忙しく働いているのだろう。
ワタシが身を置いた業界では4月がもれなく忙しい。
身を粉にして働いていたからおおよその流れはわかっているつもりだ。
だからこそ、辛い。
その劣等感と比例して体は重くなっていき、ますます行動力は殺されていく。
そんなワタシに反比例して「キシくん」は頭の中で肥大化する。
前向きに行動した後の疲労感ではない、形容しがたい眠気がまとわりつく。
以前一緒に働いていた友人の役職が上がっていく、後輩が一生懸命に仕事に取り組んでいる。
そんな現実はワタシにとっては重い。
本当は働きたいのに、うつを持っていると怖くて復帰する判断ができない。
そもそも、どんな職業がワタシに向いているのかわからないし、自分に向き合うのがもはや怖い。
なんでこんな状況に。悔しい。
真夜中の森の中に迷い込んだようだ。
歩かなければ森の外には出られないのは分かっている。
しかし、足は重くて、もはや動かす気もない。
そうやっているうちに、危険はきっと迫っているのだろう。
怖い、だけど動けない。こんな毎日が今も続いている。
あまりにも夜が開けなさすぎる。
